雪と星の詩 |
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【Canon EOS Kiss デジタルX】
毎日天気予報がクルクルと変わっていきます。週間予報の雨マークが続き、そろそろ梅雨かなと思わせておいて、当日になると曇りに変わる。去年よりも遅い梅雨入り。と言うかまだ梅雨入りしてませんよ、奄美。
それでも梅雨入りを告げる花たちはドンドンと咲いていっているのです。
ここぞを思った場所はまだ咲いてなくて、がっかりさせられたりもしたけど、
探せばいろんな場所でいろんな花が華やかに存在をアピールしているものです。
この季節で一番好きな花はこの花。
コンロンカ
真っ白い花かと思わせておいて、実は黄色の花が咲きます。白い部分は萼片。
アカネ科のコンロンカは常緑半蔓性低木で種子島以南から台湾が自生地。とはいえ、よく似た同じコンロンカ属のヒロハコンロンカは四国や九州に自生し、愛媛県では絶滅危惧種だとか。また、コンロンカ属にはサマーポインセチアと呼ばれる、萼片が赤くなる種がアフリカ原産であるとか。ということで分かるとおり熱帯系の暖かい(と言うか暑い)地方の植物なのです。
でも太陽の光は苦手で、日陰を好むこのコンロンカ。
この花の名前の由来は「白色のがく片を崑崙山の雪に見立てて…」と言うことなので私はずっと崑崙山は中国西方、チベットとの境界にある崑崙山脈のことだろうと思って、チベットの山脈ならいつも雪を頂いているだろうな。事実、この山脈には6000mを越える山が200以上もあるんですから。なんて幻想的な命名なんて思っていたけれど
FORTUNEさんのブログで目から鱗!
そう、崑崙山なんてのは実在してないのです。
中国の西の方にあり、黄河の源。
仙人が住むとされる中国の神話の世界の山。
その頂上には「西王母」という不老不死の桃を持つ最高仙女が住み女人禁制ならぬ男子禁制であるという…。その崑崙山に雪がいつもつもっているかは分からないけれど。
また、古代中国「楚」の時代では身分の高い人は死後「崑崙山へ昇仙」できる…鳳凰が迎えに来ると信じられていたという歴史書もあり、もしかすると崑崙山への憧れが名前の中に込められていたりして…と思ったり。
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【KONICAMINOLTA DIMAGE Z5 スーパーマクロ】
白い萼方の中に咲く星形の黄色の花。
奄美の梅雨の花は白い花が多いので、こんな風に鮮やかな黄色の花は何だか気分が晴れやかになります。
日の当たらぬ場所で我こそは都存在をアピールする白い萼片とは対照的にひっそりとその中に咲く黄色い星………。もうすぐ奄美は梅雨入り………のはず(?!)